資産保全
「資産保全」と聞くと、あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、実は非常に大切なことです。
保全は守ることを意味していますが、資産においての保全は分かりやすく表現すると「お金を減らさない」「お金を目減りさせない」ことを指し、そのためにお金を守っていく方法や手段を意味します。
「お金を守る」「お金を減らさない」と聞いて多くの方がイメージすることは、おそらくタンスにしまっておくことや、現金を肌身離さず持っておく、使わないように金庫に入れて厳重に保管する、などといったことをイメージされるでしょう。
確かに例えば1万円札が100枚の100万円をタンスに眠らせておいたとしたら、タンスに置いておく限り1万円札が1枚無くなって99万円になることはありません。
きっかり100万円で減っていないと思われても、実は目に見えない形で減っていることがあるのです。物理的に1万円札が100枚で100万円あるが、100万円という価値が90万円になってしまう、それがいわゆる「お金の価値が目減りした」状態なのです。
インフレや円安円高によってお金の価値は変動しますが、物理的・価値的にお金を減らさないことを資産保全と言います。
大切な資産を守る道標
ここでは、「資産保全」の本来の正しい意味を理解し、学ぶことこそが皆様の大切な資産を守る道標となります。
日本においては、戦時中や戦後の金融教育、バブルとその後の不景気の経験から「投資=悪」「投資=怖い」「投資=投機(ギャンブル性が高い)」という固定観念が未だに根強くあります。しかしながら、「お金に働いてもらう」ことをしっかりと考えなければ、気づかないうちにじわじわとお金を失ってしまうことになります。
具体的には・・・
- インフレに負けること(目に見えない価値の減少)
- 貯金額が減ること(目に見える価値の減少)
現在、この様な現象が時代の変化と共に進行し続けています。
「インフレに負ける」とは、例えば、昔100万円で買えていた車が、今は物価が上がり150万円ないと買えなくなってしまった状態を言います。つまり100万円は「その価値を保てなくなった」ということです。
インフレが進行すると物価が上がりお金の価値が下がります。貯金で100万円を持っていたとしても、あと50万円足りません。お金を目減りをさせないためには50万円増やした150万円を保有していなければならないのです。
某有名駄菓子も、42年間もの間値段を維持していましたが、ついに今年に入って値上げが行われましたね。
その他にも、老後2000万円問題、リアルタイムで問題になっている円安問題など、お金の価値は常に一定ではありませんので、様々な問題に対して早い段階での備えが必要となっております。
効率的に資産を守り、増やす
一方で税金についても考えていく必要があります。ご存知の通り課税大国である日本は、所得税・住民税で最大55%、相続税の最大55%など、親子3代にわたってお金がなくなるシステムとも言われています。
富裕層であれば節税効果は高くなりますが、一般的な収入層の方でも上手に節税を行うことにより、残ったお金を増やすより効果的にお金を守り増やせるのです。
「お金を減らさない」ことは「お金を増やす」こと以上に大事だといっても過言ではないでしょう。なぜなら時代は刻々と変化をしていて、私たちは常に対応していかなければならないからです。
その結果としてできることが、自身の資産保全を真剣に考えることなのです。
国は年2%のインフレ率を目指しています。実際に達成できているかは別問題として、インフレの時代においては、保有する資産を一定以上の利率で運用する事で「お金を減らさない」すなわち、「資産保全」になるという事です。
Inclusion Financelinkは、お客様の資産保全に関する最適な情報、提案が可能となります。